結婚式の祝辞を頼まれた！スピーチ作成のポイント５つ

新郎新婦から、結婚式祝辞を依頼されて、困ったことがある方は多いのではないでしょうか。新郎新婦の一世一代の晴れ舞台を、自分のスピーチで台無しにするわけにはいきません。 そこで今回は、急な依頼でも対応できるような、スピーチ文作成の秘訣についての話をしようと思います。

◆文章作成のポイント

結婚式スピーチの文章を作成していく上で、欠かせないポイントを順番に述べていきたいと思います。

① 長さは３～４分程度にする

主賓以外の立場でスピーチをする場合、このくらいの時間が目安となります。４００字詰め原稿用紙２～３枚分の文章量です。 （主賓であれば５分程度の文章量が必要です。内容も主賓にふさわしい格式が求められます。式のほぼ最初に行うこともあって、皆の注目を集めるため、式の成功がかかっていると言っても過言ではありません。） 他の招待客は、食事をしながら何人ものスピーチを聴くことになり、余りにスピーチが長すぎると飽きてしまいます。 結婚式当日を迎える前に、時間を計って練習をすると良いでしょう。

② 構成を理解する

いざスピーチの文章を作成しようと考えても、どのように書けば良いのかわからない方も多いと思います。 そこで、これからスピーチの基本的な構成を説明しますので参考になさって下さい。 まずは、新郎新婦に対して祝福の言葉を述べます。この時、新郎新婦は起立するので、「お座り下さい。」と言葉を添えると良いです。 次に、自己紹介をします。司会の方が既に説明済みなので、簡単なものに留めましょう。 その後、新郎新婦とのエピソードを話し、最後に二人へのメッセージを述べる、という段取りです。 主賓・親族・友人、どの立場でも基本的な構成は変わらないので、この構成を頭に入れた上で、作成を始めるとやりやすいと思います。

③ 忌み言葉・重ね言葉は避ける

新郎新婦が末永く幸せな結婚生活を過ごせるように、スピーチの中に忌み言葉・重ね言葉を盛り込むのは避けましょう。 忌み言葉とは、「死ぬ・殺す」、「別れる・離れる」等離婚や不吉な物事を連想させる言葉を指します。 重ね言葉とは、「度々・またまた」等同じ単語を繰り返す言葉のことで、再婚を連想させるため、避けた方が無難です。 重ね言葉については、忌み言葉ほどうるさく言われることは無くなってきましたが、出席者には様々な年代の方がおられ、不快に感じる方がいらっしゃる可能性があります。 結婚式当日までに、作成した文章を読み返して該当する単語があれば削除するか、言い換えるようにして下さい。

④ オリジナルエピソードを入れる

スピーチをする話者ならではの、オリジナルエピソードを話すようにしましょう。 学生時代の友人であれば、学校行事や部活動におけるエピソードであったり、職場の同僚・上司であれば仕事中の新郎新婦の様子であったりといった、具体的な話を盛り込んで下さい。 新郎新婦の喜ぶ顔が見られるだけではありません。 新郎新婦の両親や親族も、普段の生活からは窺い知ることのできない別の一面を垣間見ることができて嬉しいはずです。 ただし、オリジナルエピソードと言っても、新郎新婦のかつての交際相手の話題は絶対にしてはいけません。お祝いの席に水を差すことになってしまいます。

⑤ 説教・自慢話臭くならない

主賓の立場であれば、格調高いスピーチをすることが求められるため、必然的にことわざ・格言・四字熟語といったワードを交えながら話すことになります。 しかし、出席者の中には、スピーチの話者より年上の方がおられる場合があり、年下の人間から説教臭い話をされては不快に感じるかもしれません。 「説教臭くなってしまい失礼しました。」といったように、一言断りを入れて下さい。 また、式の主役は新郎新婦なので、話者が学生時代○○大会で優勝した、といったような自慢話もご法度です。

いかがでしたでしょうか。今回は、結婚式のスピーチで成功するための文章作成の秘訣について紹介しました。今まで述べてきた事柄を念頭に置いた上で、新郎新婦に対し祝意を素直に表現することが、「良いスピーチ」を作成するカギになると考えます。

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拙い文章ではありますが、皆様のお役に立つことができれば幸いです。

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